地球に似た惑星【プロキシマb】の探査に成功。生命はいるのか?

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今年8月、宇宙の惑星探査の分野に大ニュースが飛び込んできました。

それは、映画『アバター』の舞台になった、太陽系に最も近い恒星ケンタウルス座α星の一角で見つかりました。この肉眼では一つに見える星は、実は近くで見ると三重星なのです。

その中で地球に一番近い星が『プロキシマ・ケンタウリ』という名の赤色矮星。

「プロキシマ」は“最も近い”という意味の言葉です。

このプロキシマの周りを11.2日周期で周っている星が系外惑星『プロキシマb』

地球に最も似た惑星です。
地球とプロキシマbの比較

【プロキシマbの観測】

この惑星を観測するのにかかった歳月は16年。それは系外惑星がその暗さから直接観測することができない為でした。

そこで、太陽が木星の重力によって秒速13mの“揺れ”が観測されている点に着目し、恒星プロキシマの揺れの観測を進めたのです。

しかしプロキシマの揺れはわずか秒速1m(人間がゆっくり歩く程度のスピードの星の動きです)。これは富士山頂のビー玉が揺れるのを東京から観測するのと同等だそうです。

しかしそうした苦難を経て、遂に発見された惑星『プロキシマb』

【プロキシマbが“特別な理由”】

これまでに発見された系外惑星は3200以上を越えていますが、この惑星が特別な理由が2つあります。

1つ目は、私達の住む地球によく似た環境であることです。

質量を調べたところ、地球と同じ岩石型の小さな惑星(地球の1.3倍)、表面温度は30℃~-90℃。水はあまり恒星に近いと蒸発し、遠いと凍ってしまいます。恒星と惑プロキシマbの距離は700万km、これは太陽と地球に比べると20分の1とかなり近いですが、この恒星プロキシマは赤色矮星で、質量は太陽の10分の1のあり、温度も太陽の6000℃の半分ほど、エネルギーは600分の1以下。このような条件下にあり、水が液体の状態で存在しうるハビタブルゾーンと言われる位置にあります。

2つ目は、地球から4.2光年の距離にあり、これまで見つかった系外惑星に比べて最も近いことです。

【アイボールアース】

恒星に近い惑星は恒星の重力を非常に強く受けて自転が止まり、恒星に対して同じ面を向けて周ります。これにより、半分だけ光が当たる昼の状態。当たらない部分は夜の状態。温度を観測した時惑星が目玉のように見えるというわけです。

大気がない場合、恒星の光が当たる部分がものすごく熱くなり、当たらない部分はものすごく寒くなります。しかし大気があるとそれが毛布のような役割を果たし、温度を均一にならす役割をします。

また、この恒星は時々大爆発を起こします。太陽もフレアと呼ばれる大爆発を起こしますが、これによって明るさが変わったりすることはありません。しかし、プロキシマ星は何倍も明るさが変わり、それと同時に生命にとって有害な紫外線やX線を出します。

それゆえこの惑星にそれらが強く当たっていますが、紫外線やX線に対応する全く新しい進化を遂げた生命が生まれているかもしれないと言われています。

また、今回の発見の最大の注目ポイントは『赤色矮星』です。

これまで生命が生まれるような惑星は太陽型恒星の周りにあると考えられていました。しかし赤色矮星の周りにアイボールアースのような地球に似た惑星があるとすれば、その数は相当な数になるということです。なぜなら、赤色矮星は小さいですが、その数は宇宙の星の70%を占めると言われているからです。

つまり、これまで注目していた太陽のような恒星は“少数派”だったのです。

これまで考えられてきた、生命が誕生する惑星・環境の概念が大きく変わる可能性があるのです。

【スターショット計画】

このプロキシマbの発見に惑星探査の分野は湧きますが、いくら地球から最も近い系外惑星とはいえ、4.2光年は40兆kmという途方もなく長い距離です。

これまでに最も地球から遠くへ飛び立った『ボイジャー1号』でさえ、現在地球から200億kmしか離れていないのです。

そこで、スティーブンホーキングを始めとする研究者達が発案した探査計画『スターショット計画』です。

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1辺が1m、 そのほとんどがほであり、地上からのレーザー光線を受ける部分です。中心の切手サイズの探査機にカメラなどが備わっています。

実は光の力で進む宇宙ヨットは日本が世界で初めに開発したものです。

この探査機はレーザーの力で光速の20%まで加速し、20年で40兆km彼方のケンタウルスαに到達する計算です。

現在技術的課題をクリアーしながら開発を進めているそうですが、開発に20年、道のりに20年、40年~45年の年月が掛かるようです。

一日も早く実現し、私たち以外の知的生命体の存在を地球に知らせてもらえるよう、私も研究者さん達の頑張りを応援します。

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