提訴された【netgeek】は保守のネットユーザーにとって『内なる敵』である

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2019年4月8日、ネットの有名ニュースサイト『netgeek(ネットギーク)』が東京地方裁判所に集団提訴されました。

先ほど知ったばかりの上に至って複雑な件でもあり、詳細についても把握しているわけではありません。ですが私もこのようなブログを書いているものとして思うところがあるので、意見を述べたいと考えました。

私は以前から、netgeekに関わらず昨今ネットに氾濫するキュレーションサイト(まとめサイト)の存在に疑問を呈していました。といってもネットに敵対意識を示すテレビ報道とは、立ち位置として一線を画しています。

私の疑問は、それらのサイトからは人々に情報を発信することに対しての誠意がこれっぽっちも感じられないということに対するものです。

サイトの目的が情報発信ではなく金儲け

ネットギークのようなキュレーションサイトは専属のライターを何人も抱えており、一日に何件もの高い頻度で記事を追加更新しています。

このブログのような個人のサイトとはまるで規模が違います。

ビジネスに例えるなら私のブログが個人経営の店、netgeekのようなサイトは大量生産の大規模工場です。早さ重視、話題性重視。そして人々はそのような手軽に大量のコンテンツが手に入る方を好みます。巷でユニクロや西友がもてはやされるようなものですね。

しかしそれは、あくまで大量にさばくことを重要とする儲け重視の拝金主義であり、ほかは二の次なのです。

「このサイトにも広告が出てるだろ!」と思う人もいるかもしれません。ですが個人でブログに情報を書き、その時間と手間を広告収入で回収しようとするのは、自分で働いてお金を稼ぐことと変わりないものです。

ブログ運営のテクニックで、「ブログにアクセスを集められるようになったら、記事をライターに外注して手間を省きつつ更新頻度を上げる」というものがあります。

しかし個人的にそれをやりだしたブログサイトは、人に情報を提供する信念も何もない、ただの金を目的とした拝金ブログサイトであると考えています。

それを裏付ける事実として、今回の騒動で明らかになったのがネットギークのライター達に課せられた“記事作成マニュアル”の内容です。専属のライター達には「人が読みたくなるように大げさな見出しをつける」などいくつかの決めごとが課せられていたというのです。

情報を人に伝える上でわざと大げさに書いたり、でっち上げをするということはしてはいけないことだと私は考えています。最近はまとめブログがそのように信念や誠実さを欠いた人たちの安易な金稼ぎ場になっているような気がします。

他人が書いて自分のものにした記事に信念が宿るはずがありません。

ネットギークは現在マスコミからの質問にも沈黙をつらぬき、サイトの運営も継続されている状態であるということです。

私の推測ですが、今回のように集団提訴されるような事態に直面してはじめて、運営者は他人に記事の作成をゆだねていたことを後悔したのではないでしょうか?(始めからそのような方針で作られたサイトなのかもしれませんが)

私にも自分の考えではほぼ間違いなく黒だろうと思っていても、それを裏付ける確証がないためにネットに上げることのない情報がいくつもあります。それが間違いだった場合、まさに今回のネットギークのような立場に追い込まれることを、私はブログ立ち上げ当初から意識していました。

情報をネットに上げたとしても、それが相手にとって事実であったならば訴えられる可能性は低いのです。特にそれが相手にとって世の中に隠しておきたい事だった場合には。

規模が大きければ目もつけられやすくなるのは当然です。しかしネットギークにはその意識が欠落していたのです。今回がなくても、遅かれ早かれいつか誰かに訴えられていただろうと思います。

フェイクニュースはネットも同じだった

netgeekに限らず多くの情報サイトで、有名人の名前の次に「」をつけて、あたかも有名人が過激な言葉を言ったかのようにして見出しを付けるケースがあります。

そしてその情報元をたどって開いてみれば、まったくそのような言い方はしていないという場合が多くあるのです。

それこそが人がページをクリックしたくなるように誘導するための仕掛けなのです。つまりは広告収入で金儲けをするためです。

今回ネットの誹謗中傷被害を訴えていたある一般の女性は、ディズニーランドにある式場で結婚式を上げたそうです。

その後、“チャペルや披露宴会場の近くでの仮装は本当にやめてください”(一部引用)とTweetしたところ、炎上してしまいます。そして、それがnetgeek上で取り上げられたのです。

その結果、その女性にはさらなる誹謗中傷の言葉が浴びせられたと言います。

個人的な意見でいえば、人にはそれぞれの価値観があるので、その女性が正論であるとまでは言いません。例えば立ち入り禁止になっていなかったのであれば、純粋にその場で仮装を楽しんでいた方がいたのかもしれませんし、このような訴えを起こしたことで炎上するのも無理はないと思います。

しかし他人の幸せを祝福してあげたり、配慮することもまた日本人が持つ道徳的価値観ではないでしょうか?直接関係のない人まで徒党を組んで、ことさらに炎上させる行為には、ある種人の幸せへの嫉妬のような感情を感じます。

嫉妬が人を傷つけていい免罪符にはなりえません。このような感情は別の国を思わせます。日本人であるならばあれらを反面教師として、他人への思いやりを忘れないようにしなければならないのではないでしょうか。

そしてもう一つが沖縄の児童施設の件です。米軍のヘリから施設の屋根へ落下物があった際に、施設経営者の方がネットで危険を訴えたところ、それが「自作自演だ!」と炎上する事態となってしまったとされています。そして、その発端となったのもネットギークの記事だったのです。

確かに今の時代、これまでのテレビ報道の在り方を考えるならば、伝えられたものが額面通りではないかもしれないということを疑うのは正しい姿勢です。私もそのような考え方を持っているので賛同はできます。

しかし大いに問題だったのは、ネットギークやその記事を作成したライターが根拠となる物証を得ていないことはおろか、当該の保育施設に対して一度の取材も行われていなかったということなのです。

私は真実がどうなのかわかりません。しかし、施設を運営する方にとってみれば、子供の身を案じてそれを世間に訴えたかっただけなのに、全く身に覚えもない濡れ衣を着せられて糾弾されていたとするならば、まさに人としての尊厳を踏みにじられるようなものではないでしょうか。

その立場になって考えれば、とても恐ろしいことだと感じます。日本人は自分がされて嫌なことは人にしないと、誰もが一度は教わるものです。

最近の炎上動画などでも見られるように、話題になれば何でもいいという下衆な根性で他人を迷惑に巻き込み、ひどい時には人生を台無しにしてしまうケースが多くなっています。日本人の精神性がインターネットが普及して以降、退化の一途をたどっているのではないかと案じざるをえません。

エビデンスなしに個人の感想で相手を決めつけることについては、保守側が左翼の政党政治家やマスコミに対してこれまで散々訴えていたことです。以前、朝日新聞記者が「エビデンス?ねーよそんなもん」というセリフを口にしたことが世に拡まり、議論を巻き起こしました。

しかし、ネットギークはそれと同じことをやってのけたのです。

同じことをこれまでに「朝鮮耳」だとか当たるも八卦当たらぬも八卦の情報を流すネット中毒者層に向けても言ったことがあります。自分で確かめたこともない情報を面白おかしいからといって不用意にはしゃぐな、ということをここで改めて言っておきたいと思います。

また、朝鮮耳説否定されたことをよく思わない訪問者に「おまえが朝鮮人だろ」と書き込みをされたことがあります。それはまさに今回起こったことと同じことだと言えます。

基本的に私は「ネトウヨ」という言葉は、左翼側が愛国者を貶めるために生み出した言葉だという考えでしたが、ネットギークほかそれらのような手合いはもはやネトウヨと呼ばれてもいたしかたないと思うようになりました。

テレビ対ネットの戦いで、ネット自陣営に爆薬を仕掛けるまとめサイト

このような事態がおこってしまったことで、保守の方々がネット上でのテレビ報道の偏向や事実歪曲についての訴えがかすんでしまうことを私は危惧しているのです。

私も以前Twitterをしていましたが、その頃テレビが「ネット上にフェイクニュースがあふれている」というような報道やドラマを仕掛けているのを目にして、「フェイクニュースという言葉が世に拡まったのは、米トランプ大統領が自国のメディアに向けて語ったことが発端である」という内容をTweetしたことがあります。

すると案の定それに反発して、「フェイクニュースという言葉自体は、ニセ物の情報を指しているのであって、テレビに限ったものではない」と訴えるものが出てきました。

私は「世間一般にとってのイメージについて話したのであり、言葉の意味を指摘するそちらとは論旨が違う。とはいえ、そちらがどのような考えを持っていても興味はないし、覆したところで私に利益もない」と返しました。

しかしネットギークのように信念のないサイトがこのような事態を招いてしまったことで、私たちの主張が瓦解し始めてしまったのです。

まさに提訴当日のテレビを見ればわかるように、テレビはこの事件を勝機と見るや喜々として報道を繰り返しています。テレビをいまだに情報を得るためのメインツールとしている世代に対して「ほら、現実でもネットには嘘があふれています!危険ですよ!」と声高に訴える口実を与えてしまったのです。

そのほか、今回の件を取り上げているexciteニュースなどの左翼系のニュースサイトでも、「フェイクニュースサイト」という言葉を記事上で何度も使って煽り立てています。

ネットギークのように、保守を語って政治的情報を流しながら、その姿勢は金儲け狙いのエビデンス無視、話題性重視で運営されるサイトは、ネット上の保守層を内側から転覆させてしまう、いわば獅子身中の虫、またはユダともいえるものなのです。

金儲けがしたいなら健康情報や資産運用情報などを扱っておけばいいものを、このような民衆の思想、社会の在り方ばかりか、個人の人生をに影響を与えかねない情報を安易に扱うべきではありませんでした。

そのようにして自陣にこれまで仕掛けられてきた爆薬が、今回まさに炸裂してしまったという事なのです。

最後に

実は以前、「Googleがコピペサイトを検索上から排除してくれないだろうか」と投稿をしたことがありました。

それは、今回のように大げさだったり間違った情報を人に与えてしまうということ以前に、単純に質が低いからです。他人が根も葉もなく書きこんだことや他のサイト上のコンテンツをコピー&ペーストして作り上げるものなど、そもそもくだらないのです。

考えてみれば、社会には昨今そのようなものがあふれています。

TSUTAYAのようなレンタルやブックオフなどの中古販売、人材派遣業界といったマージン屋、楽天やAmazonやZOZOTOWNなどの『場貸しサイト』、果ては転売屋と呼ばれる連中などなど―――数え上げればきりがありませんが、これらは結局は、他人のふんどしで相撲を取るだけの創造性の低いビジネスです。

このようなビジネスは単に私腹を肥やすためだけのものであり、人や社会に貢献するような思想はありません。

しかし、現実はそういっビジネスばかりがテレビを通じて人々の間に浸透し、莫大な利益を生み出しています。これらによって昔から日本にあった商店や伝統的産業といったものは衰退、いや破壊されていきました。

これを「時代の変化に則したためだ」などと表面的にとらえる人もいますが、それは物事に対する思慮が足りないだけです。実際は、雇用を減らし、低所得を加速させ、格差を拡大することで、社会が意のままになるように巧妙に仕組まれていったことで形成された姿なのです。

つまり人々は低質なものを与えられ、それが当然なのだと思い込まされていっただけなのです。

まとめサイト・キュレーションサイトはネットにおけるそれらの同類といえるのです。

令和の時代を向かえるにあたり、日本人は今一度、自分が何を食べ、何を着て、何を使い、何を見ているのか?それを疑い見極めるべき時に来ています。

もちろん私の書いていることを手放しに信じてほしいとも言いません。

しかしこれまで書いたようなネトウヨと呼ばれるような連中ではなく、ものを思慮深く読む力が備わっている人ならば、どのような立場で語っているのか判断がつくものと思っています。

一度きりの人生の中でその日、その時に自分が選択することは一つ一つが大事なのであると、そういう認識を持って日々を生きていかなければならないのではないでしょうか?

それでは、ご訪問頂きありがとうございます。